まず丁寧な仕事を心がけている。 轆轤の勢いに任せず、焼きの偶然に頼らない仕事。 あじのあるヤキモノが嫌いなのではなく、自分にはまだ早いという思いがある。 基本的な仕事を丁寧に積み重ねた先に、自然な勢いが出てくれば良いと考えている。 今作っている器は、轆轤を用いて土を立ち上げ、削り出して形を具体的に決定する立体だ、という意識がある。 黒い顔料が練り込まれた土に、黒い失陶釉をかけ、電気の窯で焼成した無機質な表情で、重厚かつ静かな形を引き出したい。 2005年7月31日 望月 薫
2005年7月31日 望月 薫